ミュージックバー 山渡は、繁華街・池袋の大きな通りに面しながら、
地下に降りた途端、外の喧騒がすっと遠のく静かな大人の隠れ家です。
小さな看板の下、アナログレコードを真空管アンプで、
ゆったりと味わっていただく音楽バーとして営業しています。
今回は、ジャズと付き合って四十年になるマスターが、
「これからジャズを聴いてみたい」と思った人のために、
初夏に聴きたいモダン・ジャズの名盤を5枚選びました。
① Wes Montgomery『Smokin’ at the Half Note』(1965)
ライブならではの高揚感と、ウェスの親しみやすいギターが絶妙に溶け合う一枚。流れるようなフレーズと、柔らかな音色が心地いい。熱を帯びているのに、どこか涼やか。初夏の空気のように、軽やかさと力強さが同居する名演。
② Joe Henderson『Page One』(1963)
「Blue Bossa」の洗練された空気感が、この季節にちょうどいい。知的でありながら重くならず、軽やかに流れていく。新しい季節に少し背筋を伸ばすような、ほどよい緊張感と開放感が同居する名盤。
③ Horace Silver『Song for My Father』(1965)
ラテンのリズムが、自然と身体を外へ向かわせる。温かく親しみやすいメロディと、乾いたグルーヴ。湿気を帯び始める季節に、音だけが軽やかに抜けていく。日常にさりげない彩りを添える一枚。
④ Lee Morgan『The Sidewinder』(1964)
印象的なリフと、押し出しの強いビート。それでいてどこか軽やかで、重たさを感じさせない。気分を少し持ち上げてくれる力がある。日差しが強くなり始める頃、自然と手が伸びるタイプの作品。
⑤ Stan Getz『Sweet Rain』(1967)
ゲッツのサックスは、涼やかで滑らか。タイトル通り、やわらかな雨の気配を感じさせる。決して派手ではないが、耳に心地よく残る。初夏の夕暮れ、少し湿った空気に寄り添うような一枚。


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